浦添市
研究公演「朝薫五番とからくり花火」
- 伝統芸能
- リアルイベント
料金
入場料 3700円 (英語・日本語オーディオガイドあり、字幕表示なし)
内容
沖縄の本土復帰前、琉球政府は組踊「玉城朝薫作五番」を重要無形文化財に指定していた。
1972年の本土復帰と同時に国の重要無形文化財に指定された組踊は、今年で指定50周年となる。これを記念して琉球王国時代に首里城の御庭に設置された「御城舞台」を劇場隣の組踊公園に再現し、御庭舞台で演じられていた朝薫五番とからくり花火、入子躍を上演する。
演目
第1部 組踊『執心鐘入』
中城若松という美少年が、首里王府へご奉公に行く途中、ある一軒家に一夜の宿をお願いする。宿の女は親が留守だからと断るが、男が若松だと知ると態度を一変させて宿を貸しす。女は若松に言い寄るが若松は断る。若松はいたたまれなくなり、末吉の寺に駆け込み救いを求める。女は必死になって若松を追い、寺へとやって来くる。しかし若松が見つからないためとうとう鬼女へと変身してしまう。
配役
中城若松:玉城匠
宿の女:新垣悟
座主:平田智之
小僧一:池間隼人
小僧二:比嘉大志
小僧三:伊藝武士
鬼女:川満香多
地謡
歌三線:西江喜春/花城英樹/玉城和樹
箏:宮里秀明
笛:大湾清之
胡弓:與那國太介
鼓:大倉源次郎
太鼓:吉谷潔
第2部 組踊『女物狂』
人盗人が風車で遊んでいる子どもに近づき、言葉巧みに人里離れた所へ誘い出し、脅かして連れ去ってしまう。途中、日が暮れたため、盗人と子どもは寺に一夜の宿を乞うが、子どもは盗人が眠っているすきをみて寺の僧に救いを求め、無事助けられる。一方、子どもが行方不明となった母親は心が狂い乱れてしまい、子を探しさまよい歩いているうちに、遠い寺へとたどり着く。寺の僧は、狂女(母親)との問答から、もしやと思い、寺で保護している子どもと引き合わせてみることにする。
配役
人盗人:宇座仁一
亀松:廣山ひさき
母:東江裕吉
座主:眞境名正憲
小僧一:石川直也
小僧二:上原崇弘
童一:宮城琴羽
童二:比嘉心愛
童三:宮城柚羽
地謡
歌三線:比嘉康春/仲村逸夫/新垣勝裕
箏:赤嶺和子
笛:仲田治巳
胡弓:森田夏子
太鼓:宮里和希
鼓:大倉源次郎
●からくり仕掛け花火「四輪車」
監修:茂木仁史
道具製作:金城裕幸
花火構成:金城義信
1866年に王府により記録された「火花方日記」をもとに、首里城の御庭で行われていた「からくり花火」を復元し上演。火花を噴き出しながら姿を変える琉球国独自の仕掛け花火で、琉球国の繁栄をテーマに作成された、世界にも類を見ない花火である。今回は、屋根の下から儒学者の乗る「四輪車」が出現するからくりをご覧いただく。