那覇市
TEAM SPOT JUMBLE 戦後80年企画 演劇『星見草』
- 演劇・舞台
- リアルイベント
日程
料金
前売 3500円
当日 4000円
18歳以下前売 1500円
18歳以下当日 2000円
未就学児入場不可
内容
出演:津波信一(TEAM SPOT JUMBLE)/ナツコ(TEAM SPOT JUMBLE)/真栄城美鈴(フリー)/大嶺佳奈(劇団ビーチロック)
沖縄戦の語り部として活動した元白梅学徒隊、中山きくの物語を舞台化。生き残ってしまった罪悪感を抱え、戦後50年間重く口を閉ざしていた彼女が、戦争のことを語ろうと決意するまでのこころの軌跡を描く。
彼女が伝え続けたのは、『思っているだけでは平和はこない、 行動するのよ』 ということだった。戦後80年、演劇を通して「戦争と平和」に向き合い、TEAM SPOT JUMBLEが新作を発表する。
●TEAM SPOT JUMBLE 主宰・俳優 津波信一 メッセージ
今年、戦後80年を迎える日本、そして沖縄。その間も世界では戦争が繰り返され、平和とはほど遠いニュースが毎日のように目に飛び込んでくる。
今回の舞台の主軸となる中山きくは僕の伯母にあたる。 生前伯母は、戦争体験を身内にはあまり語らなかったし、平和ボケした甥っ子は怖い話には片耳を塞いでいる節があった。それが劇的に変化したのは、今から10年前、NHK 沖縄の「きんくる」 という番組で伯母の終戦間際の足跡を一緒に歩いた事が大きい。伯母が体験した八重瀬の手術壕、逃げまどったであろう畑道、多くの友人を失った糸満の地、自害を決意した山道で理路整然と語る話はあまりに衝撃的で、これまでの自分を恥じるにはじゅうぶんすぎた。
伯母の言葉で忘れられないのは、何年経とうが、命を落とした友人やその遺族に対して「生き残ってしまい申し訳ないという思い」という言葉である。凄く切なくて苦しくて涙が出そうになった。なぜなら、伯母が生き残ってくれたから、戦後、体の弱かった僕の父も存在したわけだし、僕も生を受けているのだから…。
今回の舞台で、「伯母の思いを伝える」なんてことはできないし、不可能だと思う。だけど、生前よく口にしていた「思っているだけで平和は来ない、行動するのよ」と言う言葉を胸に、進んでいこうと思う。厳しくも優しかった伯母、そして学友の皆さんが天国から微笑んでくれたら… 嬉しい限りである。
脚本:安和学治(劇艶おとな団)
演出:島袋寛之(TEAM SPOT JUMBLE)
音楽:古謝麻耶子
※アフタートーク登壇
6/21(土)19:00 西銘むつみ(NHK沖縄放送局)/新垣ゆき(若梅会)/津波信一
6/22(日)11:00 安和学治/島袋寛之/津波信一
6/22(日)17:00 権藤典子(中山きく長女)/いのうえちず(若梅会)/津波信一