那覇市

ミカエル・リュケン講演「多木浩二 反・写真」

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日程

2025年04月25日(金)

開演:18:30

会場

沖縄大学 〒902-8521 沖縄県那覇市国場555

本館 H104

内容

変貌の激しい戦後日本において、現代社会と表現への批評を牽引した多木浩二。1968年、多木は、中平卓馬らとともに写真表現のための雑誌『プロヴォーク(Proroke)』を創刊した。多木はその後、写真のみならず、建築、映像、空間、現代美術、スポーツ等を対象とする多彩かつ人文学の深層を見据えた批評活動を展開し、現代日本の表現者に多大な影響を与えた。2011年に多木が逝去した後、『プロヴォーク』復刻版や『映像の歴史哲学』(みすず書房)が刊行されるなど、多木を追悼しつつ再論する動きがあるなかで、ミカエル・リュケンは、これまであまり論じられることのなかった写真家としての多木の作品の考察を通じて、『プロヴォーク』と多木の批評の根源を探っている。「視線」あるいは「まなざし」は、現代沖縄における思想の生成の中心的な問いであり続けている。今回は、リュケン氏を囲んで、多木の批評について、そして、沖縄の思想史について語り合う。

講師:ミカエル・リュケン
フランス国立日本東洋言語文化大学(Inalco)、日本語学科教授。
著書:
『戦後』(E.ロズラン、A.バイヤール・坂井と共著、ピキエ社、2007年)
『1945-Hiroshima:資料画像』(へルマン社、2008年)
『日本人と戦争1937-19521(フェイヤール社、2013年)
『岸田劉生と宮崎駿にみる日本芸術における模と創造性』(コロンビア大学出版会、2016年)
『ギリシャ-日本文化と所有』(ガリマール、2019年)
『普遍的な外国』(アムステルダム出版、2022年)

主催:現代沖縄の思想の生成研究プロジェクト

問合先

沖縄大学 若林研究室

MAIL:chiyow@okinawa-t.ac.jp