那覇市
国際研究集会「人魚の表象の領域横断的研究」
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日程
2024年12月14日(土)
開場:09:30 開演:10:00
料金
入場料 無料
内容
混淆的存在である人魚(セイレーン・マーメイド)は、人間と動物、海と陸など様々な境界の指標である。沖縄を含め世界各地に遍在する人魚的存在の図像や概念を音楽・美術・フォークロアや文学などの様々な領域からのアプローチによって比較し、またジェンダーや自然環境の問題なども含めた視点から考察する国際研究会を開催する。人魚伝説のモデルとなったジュゴンが、アメリカ軍新基地建設反対のシンボルともなっている沖縄の地で、文化の接触によって起こる移住・借用・再領有・融合について人魚を通して考える。
●午前の部 基調講演
10:00 開会の辞 花城美弥子(美術工芸学部長)
10:05〜11:30 仏語 逐次通訳付
「セイレーンの概念とイメージ一地中海から北海まで」
講師:ジャクリーヌ・ルクレール=マルクス
(西洋中世美術史/ブリュッセル自由大学名誉教授)
11:30〜12:10 日本語
「オーストラリアの人魚」
講師:ルーシー・フレイザー
(御伽話研究、日本と英語圏の文学とポップカルチャー/クイーンズランド大学上級講師)
●午後の部
13:30〜14:00
「アイルランド・スコットランドのアザラシ人と人魚」
講師:岩瀬ひさみ(民話研究/ 日本ケルト学会)
14:00〜14:30
「予言する異類/フォークテール 〈人魚と津波》」
講師:徳田和夫(説話・伝承学/学習院女子大学名誉教授)
14:30〜15:00
「沖縄のジュゴンの現れる場所一海から裁判所、子供の本まで」
講師:吉川秀樹(人類学/ 琉球大学・沖縄県立芸術大学非常勤講師・環境NGO)
15:10〜15:40
「セイレーンとワイルドマンの表象」
講師:尾形希和子(西洋美術史 / 沖縄県立芸術大学教授)
15:40〜16:10
「日本の人魚一海の彼方の私としての」
講師:向後恵里子(日本近代美術史/明星大学教授)
16:20〜17:20
ディスカッション