那覇市

シンポジウム&上映会「現代沖縄における映画と記憶のナラティヴ - 高嶺剛監督作品『変魚路』を語る -」

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日程

2024年01月21日(日)

開演:14:00 終演:17:00

会場

沖縄大学 〒902-8521 沖縄県那覇市国場555

3号館101教室

料金

入場料 無料

内容

2016年、鬼才・高嶺剛がメガホンをとった劇映画『変魚路』。今と過去、現実と夢を行き来しながら、「島プシュー」とその後を生きる人びとの記憶を描き出す。沖縄の歴史的現在を描くのは、どのような映画言語か?「忘却に抗う記憶の形」として、高嶺の映画芸術の試みは、惑い続ける島じまの今に何を投げかけるのか。映画、美術、文学、歴史、さまざまな視点を交差させながら、『変魚路』における記憶のナラティブを語る。

●シンポジウム
クロストーク:
奥間勝也 (映像作家)
佐久本佳奈(日本学術振興会特別研究員/沖縄文学)
濱治佳(山形国際ドキュメンタリー映画祭東京事務局)
若林千代(沖縄大学/沖縄現代史)
応答:高嶺剛(映画監督/予定)
司会:我部聖(沖縄大学/沖縄文学)

●映画上映 高嶺剛『変魚路』2016年/80分
 沖縄大学ミニシアター(無料/各回先着45名)
 第1回上映 12:00 
 第2回上映 17:00

 あの苛烈な「島ぶしゅー」から✕年後、死に損ないのものばかりが暮らすパタイ村。タルガニは親友のパパジョーとともに、この世に絶望した自殺願望者たちの「生き直し」事業を営みながらつつましく生きている。ある日ご禁制の媚薬を盗んだ嫌疑をかけられてしまったタルガニとパパジョー。村を脱出する羽目となった2人を追う謎の女たちや、生きているのか死んでいるのかもわからない男たち。やがて追うものと追われるものの境目は消え、時間軸は「変」になったまま、島の歴史の神話的領域にまで入り込んでいく、
 本作では高領剛が敬愛する、沖縄芝居の屋台骨を支える重鎮の平良進と北村三郎が主役を務め、沖縄のビリー・ホリデイと称される沖縄民謡の大家、大城美佐子が高嶺映画のミューズとも言える存在感で音楽を奏でる。
 また、沖縄を拠点に活動する美術家、山城知佳子を筆頭に多くの現代アート作家が、沖縄ともアジアともつかない独特の作品世界の構築に力を注いでいる。
 音楽には前衛ジャズ界の巨匠、坂田明のグループARASHI が、高嶺監督たっての希望で、アヴァンギャルドかつエネルギッシュな音源を提供し、高嶺剛の新境地に華を添える。
 沖縄を舞台に8mmフィルムからデジタルまで数々の作品を発表してきた鬼才、高嶺剛『変魚路』が、いま、生ぬるい現代を惑わし、撃つ。

問合先

沖縄大学(若林)

MAIL:chiyow@okinawa-u.ac.jp