宜野湾市
仲間あずみ「クバの葉 民具展」
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日程
料金
入場料 無料
内容
クバ(沖縄方言)は一般的にはビロウと呼ばれ、中国大陸南部から台湾、南西諸島や九州・四国南部の海岸付近に自生するヤシ科の常緑高木。葉は手のひら状に広がり、葉先が細かく裂けて垂れ下がるのが特徴で、沖縄では庭木や街路樹、建材として使用されてきた。
軽くて撥水性があり、風をよく通すクバの葉でこしらえたクバ笠は、用途に応じて形を変え、漁師や畑人に重宝されてきた。比較的手に入れやすかったクバは、うちわや扇、傘や帽子、ひしゃく、簑などにも使われ、人々の暮らしを支える大切な原料だった。扇風機のない時代、おじぃ、おばぁが子ども達の枕元に座ってクバの扇で送った風は、格別に心地の良いものだったという。また、御嶽の周辺にもよく自生していたことから、クバは神聖なものとされ、神事にも使われてきた。沖縄本島では、大宜味御嶽のビロウ群落が県の天然記念物に指定されている。
仲間あずみは独学と、与那国島「よなは民具」の與那覇有羽からクバの扱い方などを学び、ワークショップなどを通じて、沖縄の伝統文化を継承する活動を行っている。
仲間あずみプロフィール
宜野湾市出身。沖縄の素材を生かした道具づくりや壊れた民具のお直し、服の繕い、唄三線、舞、地域コーディネーターなど多方面で活動中。師匠と仰ぐ島袋正敏(初代名護博物館館長、山原島酒之会初代会長、「黙々100年塾 蔓草庵」主宰)から、バーキ(竹籠)づくりや、やんばる地域での少年時代の暮らしの知恵・技について学ぶと同時に、学習院大学の研究費を活用し、沖縄の伝統・文化を映像で記録、YouTubeで公開している。現在、母親の実家である大宜味村喜如嘉の古民家を、友人や地域の人々の手を借りながら再生中。保育士、幼稚園教諭、調理師、カラーコーディネーター、危険物取扱者、塗料調色技能士などの資格を持つ。
公式URL
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