東京都新宿区

西野嘉憲 写真展「狩りたてるもの」

第5回「笹本恒子写真賞」受賞記念展

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日程

2022年12月22日(木)

開場:10:00 閉場:18:00

開催期間:2022/12/22(木) 〜 2022/12/28(水)

日曜休館 最終日15:00まで

会場

アイデムフォトギャラリー「シリウス」 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F

内容

写真展案内
選評抜粋 野町和嘉(日本写真家協会会長)
長さ5メートルの銛を武器に、素潜りで獲物に迫る沖縄の漁師を執拗に追った「海人」。一方に、雪深い飛越地方最奥の山岳に分け入ってツキノワグマと対峙する猟師たち。野生の命と真っ正面から向き合う、古来からの伝統的な狩猟に生きる人々を、西野氏は狩猟民と呼んでいる。獲物と向き合い世代を超えて受け継がれてきた智恵と緊張感、そして狩猟民たちを抱擁する風土と、西野氏は時間をかけて向き合ってきた。海の狩猟民に魅せられ石垣島に住み着いて二十年余、そして厳冬の飛越地方最奥で行われる熊猟の撮影に、石垣島から10年近く毎年のように通い続けてきた。狩猟民から深い信頼を得て雪山の行軍に同行するという徹底した向き合い方で、熊猟という命のやりとりを巡る緊迫の一瞬を真っ向からとらえた類を見ない力作である。その1枚には、熊猟の一瞬にいたる広大な時空が写しとられている。 最終選考には、宮嶋茂樹氏が一貫して取り組んで来た紛争地報道写真と、サハリンに暮らす残留日本人・朝鮮人たちの日々を、歳月を通して記録してきた新田樹氏 の『Sakhalin』(シーシャズプレス)の2作品も残った。この度のウクライナ紛争にもいち早く駆けつけ、週刊誌グラビアとネット報道で 凄惨な戦争の現実をリアルタイムで伝えた宮嶋氏の一貫した姿勢は、他の追随を許さない濃密なものだ。 異境の地に忘れられ、最晩年を生きる人々に向けられた、新田氏の深い共感の眼差 しには味わい深いものが感じ取れた。

問合先

アイデムフォトギャラリー「シリウス」

TEL:03-3350-1211