東京都新宿区
演劇集団ワンダーランド第50回公演『沖縄の火種(ウチナーヌウチケビー)-1947年のナツ子-』
作・演出:竹内一郎
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料金
前売 4000円 (全席指定)
当日 4300円 (全席指定)
学生 2500円 (全席指定)
公開ゲネ 2800円 (全席指定)
未就学児入場不可
内容
東京公演
7/1(金) 14:00公開ゲネ/19:00本番
7/2(土) 14:00本番 ※
7/3(日) 14:00本番 ※
※アフタートークあり
竹内一郎(作・演出)
ゲスト 7/2(土)松山堅一(新宿エイサーまつり大会委員会 代表)
7/3(日)真藤順丈〔作家〕
※沖縄公演
うるま市石川会館
7/15(金)19:00
7/16(土)14:00
7/17(日)14:00
7/18(月)14:00
チケットに関する問合せ
J-Stage Navi 03-6672-2421(平日12:00~18:00)
toiawase.navi@gmail.com
●あらすじ
1947年沖縄。終戦から2年、沖縄人の心の中には被害者としての感情が蔓延していた。そんな過酷な時代に、希望を失わず、まっすぐに今日を生き抜く人々がいた。「戦果アギヤー」と呼ばれる米軍駐留基地専門の盗賊団である。リーダーはフィリピン帰りの女傑・金城夏子である。絶望することなく、生き抜くために、米軍相手に命がけで盗みを働くアギヤーたち。敗戦国の中にあって、彼らの強い意志と生命力は、米軍にとって脅威になりつつあった。アギヤーたちの願いはただ一つ。失われた沖縄人たちの誇りを取り戻す事。エイサー祭を復活することである。コンゲームの末に夏子達は、自分たちの魂のよりどころであるエイサー祭を復活させる。
●スタッフ
作・演出:竹内一郎
舞台美術:松野 潤
作曲:日高哲英
琉球舞踊振付:関りえ子
エイサー振付:福島桂子
照明:関 定己
音響:山﨑純一(TEO)
衣装:佐々波雅子
舞台監督:森下紀彦
方言指導:屋良 学
画:髙橋ツトム
宣伝美術:松吉太郎
制作協力:J-Stage Navi
協力:プロダクション・タンク/劇団俳優座/芹川事務所/オールスタッフ イッツフォーリーズ/カロスエンターテイメント/アイリンク/夢工房/オフィス蜂八/新宿エイサーまつり大会委員会
制作:濱田和美/中島直俊/岡崎真弓
主催:一般社団法人演劇集団ワンダーランド
●出演
大橋芳枝/岡本高英/東 大源/茨木 学/笠倉祥文/馬場太史/藤井亮輔/佐藤勇輝/森山真衣/尾ノ上彩花/稲葉愛花 宮坂公子/泉 鮎子/大嶋芳宗/川崎拓己/下地きく乃/渋谷結香/上條有紀/丸山彩果/榊原あみ
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民草の心意気を
竹内一郎
記念すべき「第50回公演」なのかもしれない。紀伊国屋ホールでやるようになって「10回目」である。感無量の思いがないでもないが、私たちの演劇には、節目は似合わない。とはいえ、根を張っている実感もないが、いつしか川面を漂っているだけの集団でもなくなりつつあるようだ。
「戦果アギヤー」は、第二次世界大戦後、米軍基地から盗んだ物資を、アジア中に商う盗賊団である。2003年ごろ、戦果アギヤーの存在に気づき、取材を開始し、2005年に『神鷲は死なない』(東京芸術劇場)として上演した。「焼け跡ギャンブラーシリーズ」の掉尾を飾る作品として。
2009年には『OKINAWA 1947』と改訂し、「日米の狭間にある沖縄」というスケールを与えてみた。演劇に時代を映す鏡の働があるのでは、と思い始めていた。私たちが初めて、紀伊国屋ホールで上演するにふさわしい作品に成長した。
2015年に『沖縄の火種』と解題し、この時は、あえてホールを小さくして(池袋『ボックス・イン・ボックス』)、演劇の密度を高めることに注力した。
ちなみに、2007年に奥野修司『ナツコ』(文芸春秋)という戦果アギヤーの女豪傑を追った、ノンフィクションが出た。丁寧に読んでみたが、遺族や仲間など、本当のことがわかれば、さし触りのある人も多く、踏み込みたくても、踏み込めなかったというのが著者の本音だろう。事実に迫りにくい世界だ。
私は、事実も交えつつ、全体としてはフィクションを貫きたい。フィクションで透かし彫りにした、ウチナーンチュウのダイナミズムに触れて欲しい。人が生きることの喜びと、悲しみがそこにある。私たちが今、生きてあることの奇跡も。
竹内一郎
1956年福岡県久留米市生まれ。横浜国立大学卒。劇作家・演出家・宝塚大学教授。著書に『人は見た目が9割』新潮新書。『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』(講談社、サントリー学芸賞)。さいふうめいでの著作に『戯曲 星に願いを』(五月書房、文化庁・舞台芸術創作奨励賞佳作)、『哲也 雀聖と呼ばれた男』(講談社漫画賞)。