入場料 無料

沖縄アーカイブ研究所は、8ミリ映像をデジタル化し、保存する活動を行っている。活動の中で沖縄以外の様々な地域の映像に出会うことがある。8ミリ映画を収集している団体は日本各地に存在のだが、他地域で収集した映像の中に沖縄旅行の映像も見つかるのではないか？　団体同志のつながり、情報交換のような、横の連携をたかめることで、より広範囲にアンテナを張っていけるのではないか？　また各地での利活用の事例も聴けるのではないか。ということで、全国の8ミリ映画を収集している団体が集まり沖縄サミットが開催されることとなった。もちろん話だけでなく、各地の8ミリ映像の上映も行われる。

主催：株式会社シネマ沖縄
協力：沖縄県立図書館
支援：沖縄県、（公財）沖縄文化振興会

●登壇者紹介

石原香絵（NPO法人映画保存協会）
博士（アーカイブズ学）。名古屋学芸大学メディア造形学部非常勤講師。L.ジェフリー・セルズニック映画保存学校卒業後にFPSを立ち上げ、幻の日本映画を発掘・復元・上映する「映画の里親」、国際的な記念日「ホームムービーの日」、東京都文京区の地域型プロジェクト「文京映像史料館」、東日本大震災の直後に立ち上げた「災害対策部」等の活動を通して映画保存の重要性を訴えてきた。2019年に著作『日本におけるフィルムアーカイブ活動史』（美学出版 2018）が野上紘子記念アート・ドキュメンテーション学会賞を受賞。

三好大輔（地域映画監督）
大学卒業後、音楽専門の映像制作会社、CM制作会社勤務を経て独立。2009年より、市民が記録した8ミリフィルムを発掘・収集し、地域に根ざした映画づくりを始める。古いフィルムに新しい映像表現を吹き込むことで、現代の老若男女が世代を超えてつながる可能性を開拓。全国各地で市民参加による地域映画づくりを行う。
2015年 映像制作会社アルプスピクチャーズ設立。東京藝術大学大学院専門研究員。
http://alps-pictures.jp

真喜屋力（沖縄アーカイブ研究所）
シネマ沖縄のアーカイブ部門「沖縄アーカイブ研究所」のプロデューサーとして、県内の8ミリ映画の収集、保存、利活用を行っている。

上原明香（沖縄県立図書館資料班）
今回、会場にもなる沖縄県立図書館資料班からもオブザーバーとして第2部のフォーラムに登壇。

●プログラム

第1部：レクチャー
15:00～16:30
真喜屋力（沖縄アーカイブ研究所）
石原香絵（博士/アーカイブス学）
三好大輔（地域映画監督）

第2部：フォーラム
16:40～18:00
司会：真喜屋力
パネラー：石原香絵／三好大輔
オブザーバー：上原明香（沖縄県立図書館 資料班）

第3部 特別上映会
「地域の8ミリ映画・東京・長野・沖縄」
18:10～19:30

フィルムに残る文京の記憶2　ぶんきょうの追憶』
（東京都 文京区　2015年/20分/SD/8mm）
音楽：柳下美恵　弁士：坂本頼光
制作：文京区 アカデミー推進部 アカデミー推進課
文京区が映像資料調査・保存事業でデジタル化した貴重な映像資料の中からテーマにあった作品を編集し、20分程度のDVD作品を2010年度より3年かけて計3本制作。その中から「ぶんきょうの追憶」を上映。柳下美恵のピアノ伴奏に加え、坂本頼光の生き生きとした活弁によって、どの地域の人が見ても楽しめる内容。昭和6年、空襲前の東京の風景から、東京オリンピック、東大安田講堂の闘争など有名なトピックから、庶民の日常の風景まで、東京でなくとも郷愁を誘う味わい深い映像集。

『よみがえる安曇野2』
（長野県 安曇野市　2018年/52分/HD・8mm）
企画・撮影・監督・編集：三好 大輔
音楽：豊科女声合唱団・三郷中学校・穂高西小学校 ほか
製作：あづみのフィルムアーカイブ
安曇野市市制施行10周年記念の市民協働企画として制作した地域映画の第二弾。押入れに眠っている昭和時代の8ミリフィルムを掘り起こし、多くの市民が参加しながら完成した映画。田植えや結婚式、運動会や子育ての記録など、どこにでもあった人々の営みに懐かしさが溢れる。安曇野市民だけでなく、日本人の心の中にある原風景を感じられる。
http://alps-pictures.jp/works/azumino2/

『懐かしい沖縄の8ミリ映像』
（沖縄県 10分/HD・8mm）
制作：沖縄アーカイブ研究所
構成：真喜屋力
3年間の収集期間で集まった沖縄の8ミリ映像の中から選りすぐりの人気作品を上映。アメリカ世の50年代から、復帰後の大和世まで、時代の空気が詰まった人々の生活の記録を楽しめる。

• 真喜屋力
• 石原香絵
• 三好大輔
• 上原明香

http://www.cine-oki.jp