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沖縄が辿った歴史を鋭い風刺で描く『喜劇 人類館』

2022.09.29
  • イベントニュース
沖縄が辿った歴史を鋭い風刺で描く『喜劇 人類館』

1903年に大阪で開かれた第5回内国勧業博覧会の会場近くの見世物小屋で、アイヌや琉球、アジア各国の人々に民族衣装を着せて「展示」した「人類館事件」。この事件をモチーフに、皇民化教育や沖縄戦、米軍統治とベトナム戦争、本土復帰など、沖縄が辿ってきた歴史を鋭い風刺で描き、1978年に岸田國士戯曲賞を受賞した知念正真の戯曲『喜劇 人類館』が、11/3(木祝)~6(日)に那覇文化芸術劇場なはーとで上演される。演出を手がけるのは、正真の娘・知念あかねと、青年劇場での豊富な経験を持つ佐藤尚子。11/6(日)まで同館で開催されている、19世紀以降の万博での「人間の展示」について数百点の資料で紹介する展覧会『帝国の祭典-博覧会と<人間の展示>』も、併せて見ておきたい。

◆『喜劇 人類館』

日時:2022/11/3(木祝)~5(土)19:00開演、11/6(日)14:00開演(開場は各30分前、各回公演後にゲストトークを予定)
会場・問合せ:那覇文化芸術劇場なはーと小劇場(那覇市)TEL.098-861-7810
料金:一般2500円/24歳以下1000円(当日各500円増)、障がい者20%割引、未就学児入場不可

イベント詳細はこちらから
https://www.nahart.jp/stage/1660809925/

《知念正真(1941~2013)プロフィール》
劇作家。沖縄市生まれ。コザ高校卒業後、東京の二松学舎大学に入学するも中退。1961年に劇団青年芸術劇場に研究生として入団、63年に退団、帰郷。演劇集団「創造」にて、俳優・演出家として活躍。『人類館』によって沖縄の作家として初めて岸田國士戯曲賞を受賞したのちは、基地の街コザ(沖縄市)に根をおろした人間の悲喜劇を書き続けた。