大御所二人の名演をアナログ盤でリリース 大城美佐子『泊高橋/親ぬ心』知名定男『赤花』
- 2022.08.03
- レビュー

2021年に急逝した唄者・大城美佐子のソロアルバムをはじめ、沖縄系の音源を多数リリースしてきた東京のレーベル・タフビーツから、この夏、アナログ盤で2枚の作品が発売された。
1枚は、前述の大城が久保田麻琴のプロデュースにより、2007年に録音した未発表音源2曲の7インチ盤『泊高橋/親ぬ心』。愛弟子の堀内加奈子との息の合った共演で、リラックスした大城の貴重な歌三線を聴くことができる。
そしてもう1枚は、大城の師匠・知名定繁の息子であり、島唄ポップスグループ・ネーネーズのプロデューサーとしても知られる知名定男が、1978年に発表した本土デビューアルバム『赤花』だ。今につながる沖縄ポップスの原点ともいうべき一枚で、レゲエ調アレンジの「バイバイ沖縄」など、知名の卓越したポップセンスが感じられる10曲が収録されている。『赤花』のCD自体はすでに入手困難なので(ダウンロードやサブスクでの購入は可能)、アナログ盤の再生環境をお持ちの方はこの機会をお見逃しなく。
●大城美佐子『泊高橋/親ぬ心』
タフビーツ
TBV-0031
1,980円
2022/7/27発売
泊高橋/親ぬ心
作品の詳細と購入はこちらから
https://www.tuff-beats.com/product-page/TBV-0030
●知名定男『赤花』
タフビーツ
TBV-0030
3,850円
2022/7/27発売
ヨーアフィグワー/くがり節/ジントーヨー・ワルツ/ウサガンナ/バイバイ沖縄/アカバナー(赤花)/ジェラシー/白瀬走川(シラセハイカワ)/キジムナー・ブルース/ニライの海
作品の詳細と購入はこちらから
https://www.tuff-beats.com/product-page/TBV-0031