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箆柄暦『十一月の沖縄』2014 サンサナー

2014.12.27
  • インタビュー
箆柄暦『十一月の沖縄』2014 サンサナー

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箆柄暦『十一月の沖縄』2014
2014年10月31日発行/139号

《Piratsuka Special》
サンサナー

《Piratsuka Topics》
慶良間諸島のビーチクリーン&アート制作
「Sakurazaka ASYLUM2015」
「クリスマス音楽花火フェスティバル in 沖縄」
「バルウォーク那覇2014」
よなは徹『ありがくとぅ』
『ナナジュウハッテンロック〜FMよみたんテーマソングス〜』
箆柄暦バックナンバー販売開始
おきなわ新喜劇『Do You“シーミー”?』
 

 

《Piratsuka Special》
サンサナー

沖縄の魅力を全国へ、そして世界へ伝えたい!

 「踊れる!NEO沖縄ポップスユニット」をキャッチフレーズに、2010年、沖縄で結成された「サンサナー」。グループ名は沖縄方言で〝セミ〟のことだが、転じて〝にぎやかな女の子〟の意味もある。その名を冠したサンサナーは、いずれも20代で元気いっぱい、キュートな女子3人組だ。

 メンバーは、大阪出身ながら沖縄県立芸大に進学して沖縄芸能を学んだアーサ、幼い頃から母の影響で沖縄民謡に親しんできたユリエ、そして琉球舞踊のほかヒップホップダンスも得意とするアイ。それぞれに沖縄芸能の素養ある彼女たちが、華やかな紅型柄の衣装をまとって繰り広げるステージは、ユリエがセンターで三線を弾きながら、両脇でアーサとアイが舞い踊りながら歌うという、従来の沖縄ポップスとは一風異なる斬新なスタイルだ。

 レパートリーもオリジナル曲が中心で、その多くが沖縄の旋律とリズムをポップなサウンドにのせ、ウチナーグチと日本語を織り交ぜた歌詞で、南国沖縄ならではのキラキラまぶしい風景や、楽しさあふれる日常を歌っている。「サンサナーは沖縄や沖縄芸能への入り口的存在」と自負する3人は、「私たちのライブを見て、沖縄に興味を持つ方が増えたら嬉しいです!」と、活動への抱負を語ってくれた。

アーサ「たとえば本格的な民謡や琉球舞踊はちょっと敷居が高いという方や、沖縄のことをぜんぜん知らない方でも、サンサナーのステージはポップだから、一緒に盛り上がって楽しめるんです。最近はアジアやヨーロッパなど海外でライブする機会も多いですが、どこでもみんなすごくノッてくれる。サンサナーの曲には、万国に通じる力があるなあ!って思います」

アイ「そう、衣装にしろ踊りにしろ音楽にしろ、こんなにポップなユニットって、たぶん他にないんじゃないかな。踊りの振り付けはアーサと私で考えることが多いんですが、琉球舞踊の所作は取り入れつつも、完全にサンサナーのオリジナル。ゆったりした琉舞ではありえないくらい激しく踊るので、ライブは毎回汗だくです(笑)」

ユリエ「そういう踊りや音楽の魅力をちゃんと伝えるためにも、私たち自身、いつも同じステージを繰り返すんじゃなくて、新しい表現方法やアレンジを取り入れたり、他のアーティストさんとコラボしたり、いろんなことに挑戦したいと思っています。だって私たちは〝NEO〟だから、常に進化し続けないといけないんです(笑)。いい意味で、お客さんの期待をどんどん裏切っていきたいですね」

 そんなガッツを内に秘めつつ華麗に歌い踊るサンサナー、この夏には4枚目のミニアルバム『サンサナー4(ユーチ)』をリリース、収録曲がオリオンビールの新商品CM曲となり、本人達もCMに出演するなど、さらなる快進撃を続けている。

「将来の目標は国内全都道府県ツアー、そして沖縄を世界に広めること!」と、弾けるような笑顔で語る3人。その夢が現実のものになる日は、それほど遠いことではないかもしれない。
(取材&文・高橋久未子/撮影・喜瀬守昭)

撮影協力:ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー
 

サンサナー
2010年結成、2011年にミニアルバム『サンサナー』でメジャーデビュー。プロデュースを手がけるのは、共に沖縄の人気グループのリーダー兼プロデューサーであるパーシャクラブの上地正昭と、しゃかりのカンナリ。現在は結成以来のメンバーであるキャプテンのアーサ(西山朝子・右)とユリエ(金城優里英・中央)、昨年六月の旧メンバー卒業に伴い加入したアイ(森山亜衣・左)の3名で活動している。